Q&A 第54回〈毎年11月14日は世界糖尿病デー〉
2013年11月28日
現在、糖尿病は世界の成人人口の約5〜6%となる、2億4600万人が抱える病気で、2025年には3億8000万人に達すると予想されています。糖尿病の脅威が世界規模で拡大し続けているのを受け、国際連合が、2006年12月20日に、インスリンの発見者であるバンティング博士の誕生日である11月14日を世界糖尿病デーに指定し、2007年から毎年世界各地で糖尿病の予防、治療、療養について啓発活動を推進することを呼び掛けています。
糖尿病でない全世界のひとにも関心を持って頂くように、国連や空を表す青と団結を表す輪を使用したブルーサークルが世界糖尿病デーのシンボルマークとなっており、糖尿病への危機意識を高め、より多くのひとに予防を心がけてもらうため、日本でも東京タワーなど全国各地でブルーライトアップや講演会が行われました。
福山市でも、医師会が中心となって、世界糖尿病デーに合わせ、啓発のためのイベントを開催しました。各医療機関から多くの糖尿病療養指導士にボランティアとして協力して頂き、天満屋福山ポートプラザで血糖値の無料測定を実施し、その結果、血糖値が高めのひとには、HbA1cの測定や眼底検査も行いました。また、日本糖尿病学会は本年の第56回年次学術集会で「熊本宣言2013」を行い、合併症予防のためには、HbA1cを7%未満に管理することを推奨しましたが、その際に、熊本県のマスコットキャラクターを取り込み話題になった、「くまモン」のオリジナルキーホルダーを作成し、来場されたひとにプレゼントしました。
この福山地区イベントを通して、備後地域の一人でも多くのひとに糖尿病についての知識を深め、予防や治療の重要性を理解してもらえることを期待しています。