医療法人社団福山市 糖尿病内科 | 渡邉内科クリニック
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Q&A 第43回〈GLP-1アナログ製剤の有効性〜約2年の使用経験から〜〉

2012年12月20日

 GLP-1(ヒトグルカゴン様ペプチド-1)は、小腸下部から分泌される消化管ホルモンであるインクレチンのひとつで、血糖値が高いときのみにインスリンの分泌を促し、また血糖値を上昇させるホルモンであるグルカゴンの分泌を抑えることで血糖値を低下させます。

 GLP-1アナログ製剤の有効性については、当コラムの第24回、第25回にも掲載していますが、今回も前回同様、GLP-1アナログ製剤である、リラグルチド(商品名:ビクトーザ)に関してご報告させて頂きます。前回提示したビクトーザの有効性を示す条件としては、SU薬(商品名:アマリール、オイグルゴン、ダオニール、グリミクロンなど)での治療歴がない、もしくはあっても短い患者さん。インスリン分泌能が保たれている、低下があっても軽度である患者さん。ビクトーザで食欲が落ちる作用が持続する患者さん。などを挙げましたが、さらに18ヶ月を使用してきた現在では、有効性を示す条件については、当初とは異なる様相を呈してきました。

 現時点で考えるビクトーザの有効性の条件としては、SU薬の治療歴がない点については変わらないのですが、BMI25以下の患者さん(小太り肥満の患者さんまで)、食欲抑制は血糖低下とは関係ない、といった点です。つまり、1型糖尿病患者さんのような極端なインスリン分泌低下している患者さんを除き、インスリン分泌がある程度落ちた肥満患者さんがむしろ良好です。食欲抑制効果も薬剤開始当初はある程度自覚しても、その後持続しない人が多く、いったん減った体重が戻っていくケースがほとんどです。

 ヒトGLP-1アナログ製剤は、インスリンと比べて高価ですが、血糖値を下げるだけでなく、膵β細胞や心臓血管への保護作用などの多彩な生理作用が報告されており、2型糖尿病患者さんの合併症などの病態改善にも大きな期待が寄せられている薬剤ですので、当院では、適正な患者さんを見極めながら、希望に応じて十分相談してから使用するようにしています。

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