医療法人社団渡邉内科クリニック
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Q&A 第41回〈糖質制限食における適正な糖質量について〉

2012年10月24日

当院では、従来のカロリー制限食でうまく治療がいかないときに糖質制限食も指導するようにしていますが、もし糖質制限を行うのであれば、1日必要エネルギーのうち、糖質は40%くらいがいいのではないかと思います。1食の糖質量が50-60g程度、つまり、3食のうちの夕食の主食を抜くといった具合です。糖質制限食の定義としては、1日糖質130g以内とされていますので、当院の場合、世間的にはかなりゆるい糖質制限となります。
 人間はマンモスなどの脂ぎった肉を食べていた頃は低糖質食であり、糖尿病はほとんどいないくらい痩せていましたが、非常に短命でした。その後、穀物を作ることを覚え、高糖質食の環境になり寿命は飛躍的に延びましたが、糖質を過剰に摂取できるくらいに文明が発達したことで、今度は肥満が促進されました。その結果、肥満が起因する糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞などの動脈硬化性疾患の患者さんが増加の一途をたどっており、大きな社会問題となっています。となると、結局、極端に食べないのも食べ過ぎも良くないということとなり、とりあえず中庸を目指すしかないというのが私の考えです。
 ですので、当院では原則的には極端な糖質制限食は勧めておりません。糖質を極端に減らすと、海外では心血管イベントが増えた報告もあります。ただ、血糖コントロールが非常に悪い肥満2型糖尿病患者さんで、カロリー制限食でうまくいかず、炭水化物を食べなくても平気なひとならば、3ヶ月ぐらいの期間限定で糖質制限を行うのは有効であると思っています。
 わが国では、公式な学会等では、糖質制限食を治療の選択肢として容認はされておらず、確立された食事療法となるためには、もっと盛んに糖質制限食の研究が行われることが必要です。

内科・糖尿病内科・消化器内科・肝臓内科 医療法人社団渡邉内科クリニック

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