肥満症治療剤 持続性GIP/GLP-1受容体作動薬「ゼップバウンド」
2025年07月04日
先日2025年4月に、肥満治療剤チルゼパチド(商品名:ゼップバウンド)が発売されました。本剤は、2型糖尿病治療薬マンジャロと同一有効成分であり、マンジャロと同様のオートインジェクター型注入器(アテオス)の週1回皮下注射となります。週1回2.5mgから開始し、4週間の間隔で2.5mgずつ増量し、10mgが維持量です。患者さんの状態に応じて適宜2.5mgおきに増量でき最大15mgまで使用可能です。投与期間は72週間となっており、再開する場合は、最低6か月間、経過をみてからというルールとなっています。

本剤の適応患者さんは、①高血圧、脂質異常症又は2型糖尿病のいずれかを有し、②食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られず、③BMIが27kg/m2以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害を有する、もしくは、BMIが35kg/m2以上、この3条件が必須となります。特に②の定義として、2か月ごとに、3回、栄養指導を実施することを義務づけられています。また、現在のところ、指定の専門医のいる医療機関でのみ処方可能となっているため、一般内科にとっては、そのような指定医療機関へ患者様を紹介しなければなりません。
ゼップバウンドは、GIP/GLP-1の両者の作動薬です。GLP-1は、食欲を抑制する作用、GIPは、レプチンを活性化して、代謝や熱産生を亢進させることで脂肪分解を誘発します。したがって、2つの異なる体重減少作用が相加的に期待できるため、従来のGLP-1単剤よりも、さらに体重減少作用が大きい臨床結果が出ています。ですので、ゼップバウンドは肥満症治療剤として、非常に期待がかかっています。
