医療法人社団福山市 糖尿病内科 | 渡邉内科クリニック
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Q&A 第37回〈2型糖尿病における大血管障害予防戦略〉

2012年06月27日


わが国の、糖尿病患者さんの平均寿命は、一般の人に比べて、やや短く、死因としては、悪性新生物(がん)に次いで、血管合併症が多くなっています。その中でも、心血管系の心筋梗塞の頻度は極めて高いので、糖尿病患者さんは、心筋梗塞や脳梗塞などの、大血管イベントの発症が非常に高い群とされています。最近では、必ずしも、厳格な血糖コントロールが大血管イベントに良好な結果をもたらすとは限らないとの報告もありますので、ある程度血糖管理が達成されると、今度は、血圧、脂質などの治療のほうが、血糖管理よりも、実はむしろ重要ということになります。
2型糖尿病患者さんを対象とした大規模臨床試験で、高LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)血症治療薬であるスタチンと呼ばれる薬の服用で、心血管、脳血管イベントが大幅に減少し、さらに、この優れた効果はLDLコレステロール値が120mg/dl以下の患者さんに投与しても同様に認められました。この結果から、米国糖尿病学会などでは、2型糖尿病患者さんにおけるスタチンの治療は、LDLコレステロール値にかかわらず、大血管イベント予防薬として投与すべき、として推奨しています。わが国の、糖尿病患者さんの目標血圧は130/80mmHg未満、LDLコレステロール目標値は120mmHg未満となっていますが、LDLコレステロール目標値については、諸外国の基準値と比較してかなり高い値であり、当院ではLDLコレステロール値については、下げれば下げるだけよいとお話ししています。
厳格な血糖コントロールのみでは、三大合併症(神経障害、網膜症、腎症)である細小血管症は予防できても、血圧、脂質管理を怠ると、大血管症で命にかかわることがありますから、糖尿病患者さんにおいては、血圧や脂質を薬でコントロールするケースも非常に多く、そのような場合、しっかり服用することは重要です。最近では、血圧と脂質を同時に治療できる薬なども開発されており、薬でお困りの点などありましたら、主治医の先生に相談してみて下さい。
 

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