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Q&A 第8回 〈運動療法で最も大事なことは継続すること〉

2010年01月29日

運動療法は継続すること、すなわち、コンスタントにマイペースを身につけることが一番重要だと思います。
 一般的に効果的な運動のやり方としては、散歩でしたら、その人の体力に応じて1日に15分から60分程度、食後1時間から2時間ぐらいに、週3から5回とし、間隔をあけないようにするのが適当です。少し息が弾む程度の強度が必要です。筋力強化などの無酸素運動と、徒歩、自転車などの有酸素運動を組み合わせるのもいいでしょう。
 今回の質問以外にも、運動は1日2回に分けたほうがいいか、1回で長くやったほうがいいかという質問も多いですが、最終的にはそのひとのライフスタイルに合わせて、継続できることが一番大切だと思います。
 運動量については1日単位でなく1週間単位で考えてもらって構いません。
 早朝、空腹時に運動する場合に注意することとしては、糖尿病のひとは高血圧などを合併していることが多いのですが、とくに早朝に血圧が上がるひとは、今の季節のように気温が低いとさらに血圧が上昇し、脳卒中や狭心症、心筋梗塞を起こしやすくなります。凍結などで転倒なども注意しなければなりません。
 また、薬物治療を行っているひとは、低血糖の心配があります。運動をする前に糖質を少量摂取しておいた方がいいでしょう。
 運動の効果は、運動開始後しばらくしてから現われますが、運動を中止後、3日から10日くらいで消失しています。寒くなると、どうしても閉じこもりがちになり、果物やおもちを食べてしまい血糖コントロールが悪くなってしまう時期ですが、雪が降り積もる北国で生活されている糖尿病のひとに比べれば、備後地域はまだ恵まれているかも知れません。寒い時期には、一日のうちで暖かい時間帯に、暖かい装いで運動療法を続けてもらえればと思います。

 

内科・糖尿病内科・消化器内科・肝臓内科 医療法人社団渡邉内科クリニック

糖尿病専門医・総合内科専門医
院長/医学博士 渡邉昌樹
消化器病専門医・消化器内視鏡専門医・肝臓専門医・総合内科専門医
副院長 渡邉純代
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