別注タイル
本日は休診日。既存の建屋と増築部分を繋ぐため、一部の外壁が壊されました。
この画像は現場監督の指示のもと、作業現場を少しだけ見せてもらったときに撮ったものです。
当院の外壁には、寸法、形は違いますが、資生堂ビル(汐留オフィス)と同じ素焼きスタイルを採用しています。タイル一枚一枚の表情が微妙に違うので、これが大きな面になると素朴ながら味がある独特な風合いの外観となります。(資生堂ビルは日本テレビの大屋根広場中継中によく映っています。)
ガラスや金属が多く使われている高層ビル群をモダンとするなら、資生堂ビルは和でしょうか。この肌のようなタイルの優しい色調は、患者さんに安心感をもたらし、温かい気持ちにさせてくれると思い、迷うことなくこのタイルに決めました。
ただ、このタイルは商品化されていなかったため、INAXさんに別注で焼くことが可能か、お尋ねしたところ、快諾してくれました。
本当に有り難かったですね。あれから早10年・・・一枚のタイルを見ながら、久しぶりに色んなことを思い出しました。
新築部分には、このタイルを使用できないので、これからは、既存のタイルの経年変化を楽しみたいと思います。