医療法人社団渡邉内科クリニック
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最新の経口血糖降下薬SGLT2阻害薬は使い分けが必要な薬剤

2017年11月14日

SGLT2阻害薬は、腎臓の尿細管におけるSGLT2によるブドウ糖の再吸収を抑制して尿中に排泄することで、血糖値を低下させると同時に、一方、脂肪分解を促進させ体重減少効果が期待できる薬剤として、多くの先生方がその有効性を実感しているところではないでしょうか。

わが国においては、発売後約2~3年が経過し、現在まで6種類の異なるSGLT2阻害薬が市販されています。そのうちの2種類は、すでに、大規模臨床試験において、心血管イベント(すなわち心筋梗塞や脳梗塞、総死亡)や心不全のリスクを減少させるばかりか、腎イベント(透析導入や顕性蛋白尿の出現など)に対しても有効であることがわかってきました。

これらの素晴らしい効果は、SGLT2阻害薬の共通の作用(クラス効果と呼びます)と考える意見が多い一方、最近になって、6種類のSGLT2阻害薬間で、微妙に違った特性があることも分かってきました。血糖や血圧降下作用が強く、若年で肥満度の強い患者さんに有効な薬剤、末梢動脈疾患や骨折のリスクに影響を与えない薬剤、尿量が増えにくく高齢患者さんに向いた薬剤、尿量増加が昼間だけで、夜間頻尿を生じない薬剤など、日常診療において、どのSGLT2阻害薬を使用しても同じではなく、患者さんの状況に応じた使い分けの知識が重要になってきています。例えば、70歳の女性なら、骨折のリスクが低い薬剤を、70歳で前立腺肥大があるなら、尿量が増えない薬剤を、という具合です。

また、当院においては、ラクナ梗塞(細い血管が詰まる小さな脳梗塞)以外の脳梗塞の既往歴、尿路感染症の既往歴、頻尿がある患者さんの場合は、慎重に投与すべきと考えています。糖尿病患者さんにとっては、長期的な有用性と安全性が最重要ですので、SGLT2阻害薬のさらなる今後のエビデンスの蓄積に期待したいと思います。

内科・糖尿病内科・消化器内科・肝臓内科 医療法人社団渡邉内科クリニック

糖尿病専門医・総合内科専門医
院長/医学博士 渡邉昌樹
消化器病専門医・消化器内視鏡専門医・肝臓専門医・総合内科専門医
副院長 渡邉純代
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