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糖尿病の新薬の登場は新しい時代の幕開け

2011年03月26日

糖尿病治療の歴史の変換を簡単に述べると、100年前は、高血糖性昏睡から生命を守ることでした。
高血糖に関する関与するインスリンの発見が契機となり、それを克服することができたのです。
その後、細小血管障害(腎症や網膜症)が高血糖に起因することがわかり、糖尿病の治療薬としてSU(スルホニルウレア)薬やBG(ビグアナイド)薬が活躍しました。

これは30年くらい前の事です。
その後、15年くらい前になってようやく、糖尿病は脳梗塞や心筋梗塞といった大血管合併症をも引き起こすことがわかってきました。

しかし、この合併症を克服することは容易ではありません。
スルホニルウレア薬やインスリン製剤で血糖値を下げても、低血糖や体重の増加が治療上の問題点として存在し、合併症を抑制するにはまだ多くの課題が残っていると考えられます。

最近登場したのはDPP-4阻害薬という新しい作用機序を持つ糖尿病治療薬。
DPP-4阻害薬は血糖値を下げるだけでなく、低血糖や体重の増加が起こりにくいとされています。
この画期的な新薬の登場は、糖尿病治療はただ血糖値を下げれば済むという時代からどのような手段をもって血糖値を下げるべきかという、いわば糖尿病治療における新しい時代の幕開けでもあるのです。

企画協力/MSD(株)

内科・糖尿病内科・消化器内科・肝臓内科 医療法人社団渡邉内科クリニック

糖尿病専門医・総合内科専門医
院長/医学博士 渡邉昌樹
消化器病専門医・消化器内視鏡専門医・肝臓専門医・総合内科専門医
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